アリの中でも人間が最も多く目にするのは、はたらきアリです。
はたらきアリは、その名の通り、自分たちの「巣」のために日々、せっせと働いています。さて、はたらきアリに与えられた役割は、それぞれ違うのでしょうか?とても興味深いテーマですね!
さっそく説明しますね!
質問:はたらきありの役割ってどうなっている?

う〜ん。。はたらきアリって同じ役割なのかな?
あんなにたくさんいて、同じことしてるの・・



そうだ!アリさんに直接聞いてみよう!



ね〜、ね〜、アリさん。
はたらきアリの役割ってみんな一緒なの?



はたらきアリは多くの仕事があるから
違う役割を持っているよ



やっぱりそうだんだ!
アナタの役割は何なの?



ボクは高齢なアリだから、外に出て
エサを探す役割なんだ!



高齢のアリが巣の外で働くの?
逆じゃない・・



外には外敵が多いから、常に命がけなんだ!
巣を繁栄させるため、若いアリに危険な仕事は
させないんだよ



ビックリ!!
アリさんってそんな事まで考えるのね♡
エサを探すのは高齢アリの役割
アリの世界は人間とは違って、親や警察、法律で守られるわけではありません。エサを探しに地上に出るのは命がけの仕事なのです。
人間世界では、おじいさん・おばあさんは家でゆっくりと過ごすことが多いのですが、アリの世界ではまったく逆なんですね。巣の繁栄を担う若いアリに危険な役割は与えず、高齢アリが命がけの仕事をしているのです。
はたらきアリは、それぞれ役割が違う
アリの巣には、多くのアリが生息しています。その中には、産まれたばかりの幼虫アリや子どものアリ、若いアリ、そして高齢アリなどさまざまです。
地上に出てエサを探す
わたし達がイメージする「はたらきアリ」の最も有名な仕事が、地上に出てエサを探して巣に運び込む、というものです。また、生き物にとって最も重要な仕事と同時に、外的にさらされる最も危険な仕事でもあります。
この役割は、巣の中で高齢なはたらきアリ達が担います。若いアリには巣の未来を託しているのですね。
巣を大きくする
アリの住み家である「巣」は、その集団を維持・繁栄するうえでとても大事な要素です。環境やアリの数に応じて、巣の構造や深さ、部屋の多さなどを調整する必要があります。
これもはたらきアリの大きな仕事のひとつです。巣の中では、比較的若いはたらきアリがこの役割を担います。
アリの卵を育てる
女王アリが産んだありは、はたらきアリが育てます。巣の中で引っ越しをしたり、舐めてキレイにしたり、という仕事もはたらきアリが担います。
この仕事も若いはたらきアリの役割です。
アリの幼虫の世話をする
卵からアリの幼虫が孵化したあとも、はたらきアリが世話をします。一般的な動物の世界では、母親が世話をすることが普通ですが、アリの世界では違います。
女王アリは、幼虫の世話は一切せず、はたらきアリに任せるのです。この仕事も若いはたらきアリが担当します。
生物学の超個体
ここで少し難しいお話をします。
アリの世界では、巣全体がひとつの生物のように機能しています。たとえば、アリ一匹がひとつの細胞のように、巣を維持するうえでひとつひとつの個体が集団化して、巣全体が形成されているのです。
このような概念を生物学では『超個体』と表現します。アリは超個体の見本のような昆虫なのですね!





今回は、はたらきアリの役割の勉強をしました。
またね!