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アリのオス・メスの比率はどうなっているの?産み分けできるって知ってた?

地上でエサを探し回って活動しているアリは、メスのはたらきアリです。

子孫を残すためだけに生まれてくるオスは、繁殖の時期まで何の仕事もせずに、巣の中でエサを食べながら過ごしています。オスとメスでは、忙しさが全く違うのです。

では、アリの世界ではオスとメスの数の比率はどうなっているのでしょう。人間社会のように男女比率が50対50に近い状況ではなさそうです。

早速、調べてみましょう!

目次

質問:アリのオスとメスの比率はどうなっている?

メスだけが仕事をしているので、オスが
増えてしまうと大変ね・・
アリのオスとメスの数は、どっちが多い
かなぁ。

よし!
今日もアリさんに聞いてみよう!


ね~、ね~、アリさん。
アリさんはオスとメス、どっちが多いの?

もちろん圧倒的にメスが多いよ。
オスは特別な時期にしか産まれないからね

えっ!?どういうこと。

オスは必要な時期にだけ産まれるんだ。
女王アリが産み分けているんだよ。

アリさんはオスとメスを産み分ける
ことができるんだぁ。
やっぱりアリは面白いのね♡

アリは圧倒的にメスが多いメス社会

アリの世界は、圧倒的にメスが多いメス社会です。

アリは、昆虫の中でも珍しい「単為生殖(たんいせいしょく)」で、女王アリだけでオスを産むことができます。つまり、繁殖相手との交尾を必要としません。

単為生殖・・オスの精子を必要とせず卵を産むことができる生殖方法です。アリの場合、単為生殖でオスの卵を産むことができます。

具体的には未受精卵からはオスが産まれ、受精卵からはメスが産まれます。そして、女王アリは未受精卵(オスが産まれる)と受精卵(メスが産まれる)を意図的に産み分けることができるのです。

オスとメスの数の比率

アリの世界では、大半がメスなんだね。
正確にはどれくらいの比率なのかな?

アリが巣を維持して繁栄するためには、働く役割が与えられているメスを多く存在させなければなりません。

女王アリは、オスとメスを意図的に産み分けることができますので、繁殖期にのみオスを産みます。つまり、子孫繁栄の最低限の役割として、最低限の数のオスを産むのです。

アリの種別や巣の状況、時期によって異なりますが、オスとメスの数の比率は極めて偏っていて、巣全体の個体のうち、多くても10%、通常は数%がオスの割合です。

10%と聞くと意外に多いと感じますが、オスが巣の中で生活するのは1ヶ月弱。最大でも限られた時期の1ヶ月弱に10%の割合で存在していることになります。

生後1ヶ月後、オスのアリは二度と戻らない「結婚飛行」に旅立つのです。

自然の美しさを感じるアリの生態ですが、女王アリの産卵にも人類が解明できていない神秘が隠されています。次回の記事もお楽しみに!

オスのアリさんに会いたくなっちゃった。
またね!

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この記事を書いた人

複数のサイトを持つプロのメディア運営者。

好奇心が強くテクノロジーからサイエンスまで、幅広いジャンルに関心を抱く。以前より、「科学」をテーマとしたメディア運営を計画していて、2023年11月に当サイト『イズ・サイエンス』を開設した。

昆虫・恐竜・宇宙・コンピュータまで、サイエンスに関する高価値な情報を分かりやすく発信します。

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