女王アリは、アリの巣内のバランスを維持するために、オスとメスを産み分ける能力を持っています。
アリの世界では一般的な生物のように、受精の瞬間に性別が決まるのではなく、女王アリが意図的にオスとメスを産み分けています。また、女王アリの産卵には人類が未解明の能力があることも分かっています。
AIを開発し、宇宙に飛び立つほどの文明を持つ人類が解明できていないとは、どれほどの能力なのでしょう?
早速、読んでいきましょう!
質問:女王アリがオスとメスを産み分ける仕組みとは?

女王アリってオスとメスを産み分けることが
できるんだって。
どういう仕組みになっているんだろう?



よし!
アリさんに聞いてみるぞ!



ね~、ね~、アリさん。
女王アリって、どうしてオスとメスを
産み分けることができるの?



女王アリは、オスの精子を長期間
体内に蓄えることができるんだよ。
そして、メスを産むときだけ使うんだ



凍結保存のような技術が
女王アリに備わっているのね!



そうだよ。
でも冷凍している訳ではないよ。
自然に長期間保存できるんだ



へ~!とっても不思議ね!
もっと詳しく教えて♡


驚きの女王アリの精子貯蔵能力
女王アリの体内にはオスの精子を蓄えるための「受精嚢」という器官があります。
結婚飛行でオスと交尾した際の精子は、この受精嚢で長期間蓄えることができます。女王アリが交尾をするのは、結婚飛行の時期だけ。
そして、この時の精子は女王アリの一生分の産卵で使われます。その期間は、驚くことに10年以上にも及びます!
女王アリは通常の産卵時に、受精嚢で蓄えている精子を使って「受精卵」を産みます。「受精卵」からは必ずメスが産まれます。
繁殖時期には、精子を使わない「未受精卵」を産みます。「未受精卵」からは子孫を残すための役割が与えられたオスが産まれます。
このように、女王アリは受精嚢で蓄えている精子を使うか・使わないか、でオスとメスを産み分けているのです。
さらに驚く!アリの産卵の神秘



女王アリだけが産卵するんだよね?
はたらきアリのメスが産卵することはないのね・・
通常、産卵するのは女王アリだけに与えられた役割です。ただし、ここにも自然の神秘的な生態が存在しています。
巣の中の女王アリが、行方不明になったり、不幸にも死んでしまった場合はどうなるのでしょうか?巣の維持どころか、子孫すら残すことができないのでしょうか?
そんなことはありません。女王アリがいなくなるとメスのはたらきアリの卵巣が膨らみ、産卵するようになります。自然に卵巣が膨らみ、なんと、はたらきアリが産卵するんです!
はたらきアリには、精子を蓄える「受精嚢」はありませんが、アリは「単為生殖」。つまり、精子がなくてもオスのアリを産むことはできるのです。
これはもう生命の神秘としか思えません。
ただし、女王アリがいなくなった巣では、メスが産まれることはありません。オスは結婚飛行に旅立ちますが、残されたメスはこれ以上増えることなく、個体の寿命とともに巣も潰えてしまいます。



今回も少しアリに詳しくなったね。
またね♡